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2017年12月01日

log07 「還暦~いつまでもブーリャ」

log07 「還暦~いつまでもブーリャ」

「待ちに待ってた、出番が来たぜ!」ということで、今月から遂に遂に新連載とあいなりますは、よしえねぇねぇこと、川上良絵さんの「宮古口見聞録"~みゃーくふつけんぶんlog」です。これまで金曜特集に代打以来、人気高騰もあいまって不定期に掲載を重ね、代打史上最多の6度の登場を果たし、いよいよ今月から抱腹絶倒の「「宮古口見聞録"」が毎月第一金曜日に楽しめるようになります。
それではよしえねぇねぇからの少し早いクリスマスプレゼントをお楽しみください!。

 ※これまで第一金曜に連載していた松谷初美さんの「宮古島四季折々」は、第四金曜日にお引越しとなりました。
 ※「宮古口見聞録"」は新連載ですが、これまでの6回分も回数にカウントし、7回目からスタートとします。


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みなさんこんにちは!
今日から12月。ああ、今年こそ家の整理整頓を頑張ろうと年頭に誓ったのにもう師走。せめて今から大掃除を少しずつでもやっていこう。っと、毎年毎年、そう思っている私、川上良絵です。

さて、宮古島では11月3日文化の日あたりから、同窓会シーズンを迎えます。中でも盛大に行われるのが還暦を迎えた方たちの同窓会です。
中学校の“ブーリャ”で行われ、11月~2月頃にかけて開催されることが多く、同窓会のために島内だけでなく、沖縄本島や内地からも大勢の“ブーリャ”が集まって来ます。
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【宮古毎日新聞 2017年11月5日、11月7日、11月26日の各号に掲載れている同窓会の記事】

【ブーリャ】
同級生。同期生。
はるばる海を越えて帰省した旧友を歓迎するのは、“ブーリャ”ばかりではありません。
宮古空港を出てすぐの交差点などには、同窓会の日時が書かれた横断幕が掲げられ帰省組を出迎えてくれます。

この同窓会横断幕、いったいいつ頃から始まったのでしょうか?
看板製作でお馴染みの近代PRさんにお話を伺ったところ、「10年経つか経たないくらいかなぁ」との返答。
SNSや無料通信アプリが全盛のこのご時世、ごく限られたメンバーに向けた連絡&歓迎の意を横断幕で伝えるってすごい!
帰省組もさそがしテンションが上がることでしょう。

【還暦同窓会】
そしてこの還暦同窓会、なんと2日間に渡り繰り広げられます。
パターンとしては1日目の午前中、母校の中学校に集合、そして寄付金の贈呈&記念撮影。それは翌日の地元紙にもカラーでバッチリ掲載されます。
というのも、みなさんこの日のために還暦カラーの赤で作ったお揃いのポロシャツやジャンパーで臨むのだそうです。クラスTは学生だけのものではないのですねー。

【クラスT・チームT】
宮古ではクラスや部活のメンバーで、お揃いのオリジナルTシャツを作るのが盛んです。
子どもだけでなく親も同色・同デザインで揃えることが多いです。ただし、子どもが丸襟なのに対して、大人は少し金額はアップしますが、ポロシャツにするのが最近は多いように感じます。
熱いメッセージがプリントされたチームT。団結力の強い宮古、沖縄らしい文化ではないでしょうか?

さて、寄付金贈呈の後は、体育館でバレーボールを楽しむのが定番です。
それが終わったら、解散。
一旦、家に帰って赤いチームTを脱ぎ、夕方からはオシャレしてホテルの会場に再集合して会食です。
もちろん恩師も招いて行われます。
ここでは記念撮影をします。学年全体、クラスごと、さらには集落別と、なんと3パターンも撮るそうです!

さらに驚いたのは2次会の手配です。1次会とほぼ同じ人数が参加するので出欠は特に取らないのだとか。2次会はカラオケが多いけどダンスホールを借り切って踊ることもあるそうです。
log07 「還暦~いつまでもブーリャ」
【ダンスホール】
私はまだ一度も足を踏み入れたことの無い空間。現在60才前後の方にとってはカラオケと同じくらいポピュラーなスポットのようです。
ちなみにミラーボールもちゃんとあるそうです。

さてさて、ここで飲み過ぎてはいけません。
2日目は朝から観光バスツアーです。
もちろん、宮古在住の人も一緒に宮古島観光です。
バスにはアルコールを持ち込むツワモノが、必ず何人かいるようですが車酔いなどしないのでしょか?
一行はじっくり夕方まで観光し、2日間の還暦同窓会は終了となります。

ところがところが、、後日、立派な還暦記念アルバムが作られると聞いて、またまたビックリ!
実はプロのカメラマンが丸2日間同行するのも珍しくなく、自分たちは楽しむことに専念するんだそうです。
昔は中学卒業後進学せずにすぐ就職する人も多かったので、45年ぶりに逢う人もたくさんいるのだとか。
海を隔てた旧友との再会だからこそ、より濃密な時間を過ごしたいと思うのかもしれませんね。

【いつ帰る?】
島外から帰省してきた人に対して島の人が尋ねます。
決して「早く帰れ!」という意味ではなく、限られた滞在日数を有効に使いたい、できるだけ会って話をしたい、と思うがゆえに出る言葉だと想像します。
これも離島だからこその会話なのではないでしょうか?
旅人にも容赦なく?この言葉は使われますが、それはきっと、あなたのことを気に入ったから聞いているのであって、傷付くことはありませんよ。

ではまた!
あとからね~!


【金曜特集 バックナンバー】
その1 2017年03月24日
その2 2017年03月31日
その3 2017年04月28日
その4 2017年06月30日
その5 2017年07月28日
その6 2017年08月25日

【ライタープロフィール】
川上 良絵~かわかみ よしえ~
神奈川県出身。ふとしたキッカケで宮古島に移住し15年。
介護の仕事をしつつ、書店や小学校などで『おはなし会』を行なっています。
絵本や宮古民話の読み聞かせの他、紙芝居や切り紙、ミャークフツクイズなど盛りだくさんな『おはなし会』です。
参加費無料です。ぜひせび、遊びに来てくださーい!

『おはなし会』スケジュール ※どちらの店舗でも、およそ30分ほど。
◆TSUTAYA宮古島店
  毎月第4日曜日 午後4時から
◆ゲオ宮古店
  毎月第1日曜日 午前11時から




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