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2019年03月29日

log19 「よしえねーねーのなかゆくい」

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皆さま、お久しぶりです。
もうすぐ4月!。この時期は島に来る人、離れる人、出会いと別れで、皆さまざまな想いを抱えつつ、年度末と新年度準備で忙しさはマックスという方も多いと思います。元気で新年度がスタート出来るよう健康に気を付けて過ごしたいものです。
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かく言う私は昨年11月に脳梗塞になり、三途の川を渡りかけ、1か月ほど宮古病院に入院しておりましたが、無事この世に戻ってきました。
入院中は早い時期からリハビリを始めていただいたようで回復も早く、現在は左手の指の感覚マヒは残っているものの、自宅で元気に過ごしています。
これまで、仕事で介護やリハビリに関わっていた自分が、ある日突然お世話される側になり 初めは戸惑いもありましたが、不思議と落ち込んだり悲観的になることもなく、楽しくリハビリに励んでおりました。
そして年末に無事退院。やはり自宅で迎えたお正月は今までのお正月より感慨深いものがありました。
喪中にならず年賀状も出せて良かった!
これもひとえに病院スタッフや家族や周囲の皆様の支えのお陰です。有り難や有り難や。これからもしぶとく生きて必ずや皆さまに恩返しします!。
近々、「宮古口見聞録"(みゃーくふつけんぶんlog)」も再開予定していますのでお楽しみに~!。
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さて、今は宮古島全体がバブル期のような熱を帯びていますね。
たまにしか外出してない私でさえ、なんだかソワソワしてしまいます。急激に変わりつつあるこの島のあちこちを見て回りたいのですが、現在は運転出来ないので、外出もままならず非常にもどかしく思います。

というのも、脳卒中(脳梗塞もこれに含まれる)や、てんかん・認知症など、一定の症状を有する病気等」にかかった人は、所定の手続きを踏んで県の運転免許センターの許可を得ないと運転してはいけないそうです。
「え?。そんな決まりがあったの?」と驚きましたが、どうやら平成26年6月から施行された新しい道路交通法で、まだ充分に周知されていないのではないでしょうか。
もし、これを知らずに運転していて万が一、交通事故を起こした場合、通常より重い罪になるそうなので、気になる方はこちらをご覧ください。
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【クリックで詳細ページに移動します】

私の住んでいる場所は宮古島の中でも市街地から離れています。
車がダメなら公共の乗り物で移動したいところですが、ここ宮古は鉄道も無く、路線バスはあっても1日数本。しかも平日のみ。そして夏休みや春休みは運休。
そう。今は春休み。新学期が始まるのが待ち遠しい!
 宮古協栄バス 路線バス(路線図・時刻表・運賃表)

土日祝日と学校の長期休暇の間は、下りの便が夕方に1本あるだけです。
普段高齢者と高校生くらいしか利用しないので、病院や学校に通う為のダイヤなのでしょうね。(編集注:上野方面を回遊する、新里宮国線の休日休校ダイヤでも、日/5本あります)
クルーズ船が来島するとタクシーも不足する昨今、 お出かけのハードルはさらに高くなるばかりです。
【2017年のバンフ】
log19 「よしえねーねーのなかゆくい」そういえば空港や市街地を巡回する「くるりんバス」というのがありましたね。乗ったこと無いけど。
2017年秋に沖縄総合事務局が利便性の向上に向けた実証実験し、2018年は4月から9月までの半年間運行していました。(資料を見るとこちらも土日は運行無し)
今後の予定を運行会社のマルチクタクシーさんに訊いてみました。

「くるりんバス」は市から委託されて運行していましたが、新年度(2019年4月から)はまだ依頼が無いので未定ということでした。うーん、残念。
2018年の利用客が少なかったから継続にならなかったのでしょうか?。1回500円という料金も、他の自治体の巡回バスに比べてちょっとお高めな気がします。
そうそう、この「くるりんバス」。どういう訳か、時計回りが「大漁回り」で、反時計回りが「豊作回り」と名付けられているのがちょっと不思議。オトーリにちなんでいるのだとしたら、廻り方が逆ではないのかしらん?。

そんなわけで、無事に退院は出来たは良いけれど、いきなり交通弱者になりました。

まぁ、好きでこの地区に住んでいるので誰も責められないわけですが。
ちなみに最寄りのコンビニは、急いでも徒歩30分以上かかります。ちっともコンビニエンスじゃない(笑)。
育ち盛りの息子2人のいる生活で、1番困るのは食事作り、毎日の食材の調達です。
夫も畑が忙しく、毎日は買い物に連れて行ってもらえないので、行ったときは多目に食料を買ってなんとかやりくりをしています。
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そういえば…。
昨年2回くらいしか利用したことないけど、Aコープの移動販売「あじまぁ号」が、週に1度、Aコープの歌を鳴らしながら近所に来ていた!と思い出し、その曜日を楽しみにしていましたが、Aコープの歌は聞こえてきません。
次の週も。そのまた次の週も。。。
私の耳が変になり、気付かなかったのかと思い、問い合わせたら、今は そこには行ってないとのこと。利用する人が少なかったのかなぁ。こちらも残念~!。
 JA移動購買車「あじまぁ」4号車が販売開始(宮古新報 2018年3月30日)

なら、自転車は?といえば、血液サラサラの薬を飲んでるから、もしも転んで出血したとき、血が止まらなくなるから危ないんだそう。
じゃあ、とばかりに高齢者向けの三輪自転車を検討していたある日、たまたま電動三輪車の荷台に草をヤマカサ(たくさん)積んでるオジイに出逢いました。
思わず、どこで買ったのか話を聞くと、「宮古のメイクマンには無く、沖縄本島のメイクマンで電動三輪車を選び、それを宮古のメイクマンに送ってもらい買った」と話していました。沖縄本島から直接自宅に送ってもらうことは出来ないそうです。ちょびっと残念!。
さて気になるお値段ですが、本体18万円+送料9万円で27万円もしたそうです。
「ところでその自転車に積んでる草は何ですか?」と尋ねると、「ヤギのエサよ」とオジイ。うーむ。ヤギのエサまで高級に見えてきます。

では免許返納後(?)のオジイオバアがよく乗っている、シニアカーはどうだろう?とネットで調べてみると、安いものでも20万円くらい。送料はやはり10万円ほど。
要介護の人は介護保険でレンタルも出来ますが、私は該当しないのでそれも不可。
そもそもシニアカーは車両ではなく、歩行者扱いなので、どのメーカーも最高速度が6キロまでなのです。上り坂や荷物を積んだらそれ以下のスピードになるでしょう。平良への買い物なんて、もう1日がかりのお出かけになりそうです。
log19 「よしえねーねーのなかゆくい」
でも地元の小さいスーパーもちょっと頑張れば歩けるし、友人が(近所じゃないのに!)時々連れ出してくれるし、引きこもりにはならずに済んでいます。
また、ひとりで歩いていると、車で通りかかった近所の人や友人が私に気づいて乗せていってくれることもよくあります。宮古は歩いている人が珍しいから目立つのでしょうね。
たんでぃがーーあ、たんでぃ!(ありがとう!)

色々とボヤきましたが、私はそのうち運転再開出来ると思います。
が、やがてオバアになったら今度は免許返納を迫られる日が来るでしょう。
誰もがみな、歳をとります。
免許を返納した後も、行きたいときに行きたい場所へ行ける、そんな暮らしやすい宮古島であってほしいと切に願います。

ではこれからもよろしくお願いします。

【ライタープロフィール】
川上 良絵~かわかみ よしえ~
神奈川県出身。2002年、宮古島に移住。
介護や学童クラブで仕事をしつつ、書店や小学校などで『おはなし会』を行う。
2018年11月、脳梗塞発症。現在は仕事復帰を目指して元気に自宅療養中。




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