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2016年02月09日

第69回 「なりやまあやぐ発祥の地」

第69回 「なりやまあやぐ発祥の地」

先週の友利實功生誕の地から引き継ぐ形で、今回は「なりやまあやぐ発祥の地」の石碑を紹介したいと思います。
島の石碑を巡るこの企画でも、記念碑・顕彰碑と並んで多く建立されているのが歌碑です。歌碑といっても実はさまざま。この「なりやまあやぐ」のように歌継がれている民謡から、特定の地域・団体の唱歌。俳句に短歌、詩などもあり、その数はとても多く、中には達筆な毛筆体で揮毫された碑もあって、促成にわか勉強で紹介している企画としては取り扱いが難しいのですが、避けては通れぬ石碑の道ゆえ、今後は皆様のお知恵を拝借しながら、取り組んで行きたいと思いますので、なにとぞご協力をよろしくお願いいたします。
第69回 「なりやまあやぐ発祥の地」
まずは歌碑なので、「なりやまあやぐ」の歌詞の紹介。
一、サーなりやまや なりてぃぬなりやま
   すぅみやまや すぅみてぃぬ すぅみやま
   イラユマーン サーヤーヌ
   すぅみてぃぬ すぅみやま

二、サーなりやま参いってぃ なりぶりさます゜なよ
   すぅみやま参いってぃ すぅみぶりさます゜なよ
   イラユマーン サーヤーヌ  
   すぅみぶりさまっす゜なよ

三、サー馬ん乗らば 手綱ゆゆるすなよ
   美童屋行き 心許すなよ
   イラユマーン サーヤーヌ  
   心許すなよ
つづいて、碑に記されている、歌を解説した碑文です。
なりやまあやぐは宮古を代表する民謡として広く愛唱れている。
友利では、明治から大正にかけて、佐久本武佐氏、下地亀氏、川満恵長氏らによって、おのおの叙情的歌詞として即興で歌われたと伝えられている。これが、この地域この地域で歌い継がれていた、
1960(昭和35)念、友利實功氏が宮古で行われた琉球放送ラジオの素人のど自慢大会で「なりやまあやぐ」を初めて電波にのせ、世に広く知られるようなる。
なりやまあやぐ発祥の地が友利であることを、未来永劫、構成に語り継ぐため、ここに歌碑を建立する。
2005年9月            
なりやまあやぐ歌碑建立委員会


碑文にも書かれていますが、「なりやまあやぐ」は即興歌として歌われ、1864年頃にはすでに友利で歌われていたようで、現在の「なりやまあやぐ」として固定された歌詞の作者は判っていません。また、教訓歌であり、恋愛の歌であるともいわれています。
第69回 「なりやまあやぐ発祥の地」
2006年にインギャーマリンガーデンで「第1回なりやまあやぐ大会」が開催されて以降、毎年秋に「なりやまあやぐ」を競う祭典が行われています(現在は“なりやまあやぐまつり”に改称)。
尚、「なりやまあやぐ」の歌碑は、インギャーマリンガーデンの東側駐車場の奥にあります。

【参考資料】
美ら島物語 沖縄の島唄巡り「なりやまあやぐ」
美ら島物語 沖縄の島唄巡り「なりやまあやぐ大会出場レポート」
【関連記事】
第68回 「友利實功氏生誕地」




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