2016年07月29日
金曜特集 「フラワーアイランド宮古~花の偉大な力~」

大和からお嫁に来て10年の宮古嫁の上地幸子です。
初めての寄稿で緊張してます。。。。
4年前、神高い息子に言われるがまま(自分で書いていて意味わからんけど…)、花療法士という仕事をはじめました。
花療法というのは、ものすごく大雑把に説明すると、お花、特に野生に咲く花が人の心や体を癒し、人間本来の生き方を教えてくれるというものです。

たとえば、
「テッポウユリ」は受け入れること。
「原種のバラ」は日々生きることへの興味、愛。
「島ニンジンの花」は直観力や洞察力を高める。
などなど・・・。
何気なく花を見ているだけで、その能力をわたしたちにくれています。
仕事や育児、人間関係に悩んだとき、ユリやバラ、道に咲く花を見るとホッとして、「なるようになるよね~」と気が緩む。そんな気軽なものです。
また、人生が行き詰ったときだけでなく、最高にしあわせなときでも、今よりもっともっと豊かで広がりのある。人生を選択することを花は、やんわりと美しく指南してくれるのです。
花そのものは咲く季節や地域が限られているので、世界中のどこでも気軽に使えるよう、『フラワーエッセンス』という小瓶で取り扱っています。まだ日本ではそんなに一般的ではないけれど、欧米ではスーパーマーケットでも買えて、英国では医療機関や王室でも使用されています。
花がどうしてそんなにすごいのか。
植物は、いろんな環境を乗り越えて次の世代に繋ぐ種を残すため、花を咲かせます。
いろんな環境とは…。
雨が降らない日が続いた。
風の強い日ばかりだった。
虫にかじられた。
ほかの植物の陰になっていた。
などなど・・・。
自分で動くことができない植物にとって、花を咲かせるまでには「とっても快適」な日ばかりではありません。
快適じゃない日を乗り越えて、種から同じ花が咲き続けるための情報があります。
花は、美しい以外にその叡智をくれているです。

フラワーエッセンスのお店を続けていて、とっても興味深いことを教えてくれるお客様がいらっしゃいました。
90代の来間島に住むおじいとおばあ。
お孫さんが、平良にあるわたしのフラワーエッセンスのお店に連れてきてくれました。
『年だから、体が動かないから~って、家にだけいるのはつまらないよね。おじいとおばあにもいろいろ楽しんで欲しいよ』
とお孫さん。ニコニコ応えるおじいとおばあ。
おそろしく素敵なご家族です。
たくさんの花の写真を見ながら、おばあがポロリ。
『あれ~。これは麦の花だね。昔は来間にもいっぱい見えたよ(咲いていたよ)。懐かしいね、いつもこの花を見ていたよ』
ここで、上地はハッとします。
麦(ワイルドオート)のフラワーエッセンスの意味は、
『人生の方向性を教えてくれるエッセンス』
『どんな自分であれ、自分が世界に存在することには意味があり、それに喜びをもって取り組むことで、世界(他者)に貢献できるという感覚』
おばあは、電気のない時代、橋が繋がってない時代、いろんな時代を、麦の花をみながらどうなっていくのか、ただ自分が存在するってことで身をゆだねていたんだな。
今よりももっともっと、麦がたくさん見えていた頃、おじいもおばあも、おとうもおかあも、子どもたちも、自分がただそこにいるだけで心地よいっていう感覚があったのかもしれない。
もしかしたら、つまらないだろうからと、テレビを見せるより、買い物に行ったりするよりも、素敵な感覚だったのかもしれない。
ビルとコンクリートの中で生まれ育ったわたしは、たくさんの植物、お花に囲まれた暮らしの家族に想いを馳せます。
麦は地域のみんなで麹をおこして、味噌の材料にもなります。

そんな地域を紡ぐ物語が、いまも受け継がれているのは、花の力だったのかもしれません。
それ以外にも、1年を通じて咲き誇るハイビスカス、ブーゲンビリア、野菜の花たち、また名も知らぬ小さな花々、外来種と嫌煙される種であっても、その花が必要でない場所に咲き続けることはないといわれています。
たくさんの花が、建物を飲み、コンクリートを破り、見事に咲き誇っている様子を見るにつけ、宮古島はフラワーアイランド。
花からたくさんの叡智をもらっている島だな。と思うのです。
<了>
大和からお嫁に来て10年の宮古嫁の上地幸子―うえちさちこ―です。
休日は息子たちとプール率高し。
『フラワーエッセンスMaryやさしいママの手』
HP http://yasashiimamanote.com/
TEL 090-7244-5030
Posted by atalas at 12:00│Comments(2)
│金曜特集 特別編
この記事へのコメント
宮古島、素敵なところですよね〜
二年前に行きました。私のファースト沖縄が宮古島ですっかり魅力されました。お花の色が鮮やかで力強い印象が残ってます
二年前に行きました。私のファースト沖縄が宮古島ですっかり魅力されました。お花の色が鮮やかで力強い印象が残ってます
Posted by 飯田陽子 at 2016年07月29日 16:34
飯田陽子さま
コメントありがとうございます。
宮古は見た目の美しさもとても鮮烈で魅力的ですが、それ以上に奥行きがとても深く、見るたびに新鮮な感動を教えてくれます。
ぜひ、また“新しい”宮古を発見しにいらしてください。
コメントありがとうございます。
宮古は見た目の美しさもとても鮮烈で魅力的ですが、それ以上に奥行きがとても深く、見るたびに新鮮な感動を教えてくれます。
ぜひ、また“新しい”宮古を発見しにいらしてください。
Posted by atalas
at 2016年08月01日 12:47
