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2019年03月08日

39冊目 「シマコイ・チャンプルー」

39冊目 「シマコイ・チャンプルー」

えっと、オキナワ・宮古の推し本を紹介してゆく「島の本棚」です。
今月は不肖・モリヤが代打でございます。そして記憶では「島の本棚」では初めてとなるコミックスのご紹介です。たまには毛色の変わったものがあっていいですよね?。
39冊目 「シマコイ・チャンプルー」
「シマコイ・チャンプルー」。タイトルを見ても判る通り、このコミックスは沖縄が題材です。それも舞台は宮古島。そして女性向けの恋愛ものです。個人的に特にコミックスはボーダレスで読む派なので、あまり気にせず読んでしまうおっさんです。
実は舞台が宮古島なのには理由がありまして、「シマコイ・チャンプルー」の作者である華谷艶(はなや えん)さんは、宮古島のご出身なのです。現在は内地で活動されているようなのですが、コミックスの“かえし”にも「故郷の宮古島をモデルに描きました。一生の宝物です」とメッセージを書かれているほど。
なので、ストーリーもさることながら、モデルとなったロケ地はどこだろうと、妄想する楽しみもあったりします(実際にはフィクションなので明確な位置は作者にはか判りません)。

簡単にストリーを紹介しておくと、南の島で生まれ育ったヒロインのまゆ。普通の穏やかな結婚を夢みていたはずなのに、ユタ(巫女)のお告げで島一番のウヤキヤー(お金持ち)の上地家の兄弟(もちろんどちもイケメンである)、どちらかと結婚することになり、まゆはどちらかを選ばなくてはならない。長男・健勝(ケンショー)は超がつくほどのスカシャー(女ったらし)だけど、実は元カレ(学生の時にちょっと付き合っていた)。次男の陸(リク)は地味めで物静かな性格の同級生。まゆとしてはどっちも嫌!というところから物語はスタートしますが、健勝と陸のふたりにいいよられて揺れ動くまゆ。そんなある日、ふとしたことから弟・陸に腕をつかまれた瞬間、甘い痺れがビリビリとまゆに流れ込む…。このあたりはちょっとスピリチァルな設定ですが、こんな感じの「ビリビリ痺れる最南端マリッジラブ」(コミックスに書かれている煽り文句を借りて来ました)なのです。
尚、全一巻ですから、さくっと読めます。

本文中にはちょいちょい宮古口(みゃーくふつ)が登場します(とはいえ、簡単な単語ばかりですが)。宮古口の知識がちょっとあれば、ニヤついてしまうかもしれません。あと、「うずまきパン」が出て来ます(まゆの好物として)。ただ、残念ながらパッケージは島産のものではなく、本島のオキコ製品のパクリなのですがね(絵に描かれた雰囲気のパッケージだけで判別したことは、うずまきパン研究家の矜持と云っておきます)。
非常に簡単ではありますが、御獄についても説明され、舞台のひとつとなっていてます。ただ、こちらはさすがにどこの御獄がモデルなのかまでは判別できませんでした。なにせ宮古の御獄は数千単位で存在していますからね。

39冊目 「シマコイ・チャンプルー」余談にして手前味噌ですが、作者の華谷艶さん。
実は「ポストカードアート展 ぴん座」に参加していただいたことがあります。2013年の第6回にイラストで参加していただきました。商業誌で活躍されているプロの漫画家さんに参加していただけるとか、老若男女・プロアマを問わない「ぴん座」冥利に尽きる素敵な出来事であり、個人的にも好きな雰囲気の作品だったのですが、参加告知が不十分だったせいかクリティカルを得られなかったのは悔しかったです。

「シマコイ・チャンプルー」
作者 華谷艶
発行 小学館フラワーコミックス(Cheese!)
発売 2013年11月26日
ISBN 9784091356734
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Posted by atalas at 12:00│Comments(0)島の本棚
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