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2017年03月03日

Vol.13 「寒緋桜咲く」

Vol.13 「寒緋桜咲く」

暖かくなったかと思えば、冷たい雨が降り、春は行きつ戻りつ。2月につぼみが膨らみ始めた桜は寒さで足踏みをし、暖かい日差しが降り注いだとたん、ぱーっと開き始めた。

沖縄で桜と言えば寒緋桜。「釣り鐘状の花が特徴で」「花の色は白から濃い桃色までさまざまな個体差がある」<Wikipediaより>

沖縄で桜が一番早く咲くのは北部。寒緋桜はある程度の寒さがないと開花しないそうで、早くその気温になる北部が一番早く咲くということらしい。
Vol.13 「寒緋桜咲く」
私が桜を初めて見たのは、小学三年か四年生の頃(1960年代)、旧・上野村野原にある遠い親戚の家だった。桜と言えば、小学館の雑誌「小学〇年生」4月号の表紙によく出ていて、大木に花がたくさん咲いているイメージがあり、それは宮古とは程遠い世界の植物のことだった。野原で「桜だよ」と言われた木は、低木で濃い桃色の花をつけていた。イメージが違ったが、これが「桜!」と感激したことを覚えている。

Vol.13 「寒緋桜咲く」あの頃、島の中で桜の木を見かけることはなかった。
30年ぶりに宮古に住んで驚いたのは、桜の木があちこちにあることだ。車を走らせると、民家、街路樹、公園などで目にする。
この季節になると、目をキョロキョロして、桜を探す。昨日も、あ、あそこにあったと思ってよく見たら、プルメリアの大きな木に枝の伸びた、ブーゲンビリアが咲き誇っていた。ややこしい。

Vol.13 「寒緋桜咲く」風情があるのは、赤瓦の家の庭に咲く桜。
意外な場所は、ガングリユマタを北に行った最初の交差点に咲く桜(MAP)。
街の中の車が行き交う場所で誇らしげに咲いている。交差点の四カ所に桜の木があるが、今のところ咲いていたのは1本だけだった。
見事なのは、下地内科医院の入口付近に咲く桜(MAP)。ファインダーの向こうには、宮古ボウリングセンターの文字が見える。Vol.13 「寒緋桜咲く」
また、伊良部の牧山公園の歩道にも、桜の木がたくさん植えられていて、展望台への道のりがより楽しい(MAP)。その下には、ミヤココスミレの紫の小さな花も見える。
平良から城辺線の中休みを過ぎたあたりの道路沿いにも桜の木があり、この時季通るのも楽しみだ(MAP1 MAP2)。

島には桜並木や花見ができるほどの規模の桜の木があるわけではないが、宮古の春を彩っている。
 



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