2016年08月05日
Vol.6 「夏だ。海だ。」

夏休み真っ只中。宮古は夏らしい天気が続いている。どこまでも続く青い空、海はキラキラと光って美しい。下地の前浜ビーチには真っ白な砂浜の上にパラソルが並び観光客で賑わっている。
その前浜を通り過ぎて、来間大橋を渡りこの夏、初のシュノーケリングに出かけた。
目指すは、来間島のタコ公園のふもとにあるというシュノーケリングスポットへ。

橋を渡りきるとすぐ左側にタコ公園の入り口があり、車を止めて歩いて向かった。
木々のトンネルを歩いていく。この木々を見ているだけでも楽しい。ガジュマル、タブの木、オオタニワタリ、マーニ(クロツゲ)・・・。あ、オオゴマダラもいる。こんなところがあるとは知らなかった。歩いていしばらく行くと潮の香りがして視界が広がった。岩に囲まれた天然のプール出現!想像以上の自然の造形にしばし見とれた。干潮時間をねらって行ったので、潮はだいぶ引いている。先に来ていたご夫婦がニモもたくさんいるよと教えてくれた。準備をしていざ海へ。
透明できれーい。まず青い魚が肉眼でたくさん見えた。先に進むと大きな潮だまり。
ニモ(クマノミの一種)がたくさんいてイソギンチャクの中から見え隠れする。クマノミ以外にも黒や黄色や白の魚がいっぱい泳いでいる。人が入ると最初は警戒をするが、すぐ慣れるようだ。しばし潜って楽しんだ。
シュノーケリングをするようになったのは、10数年前から。宮古の人は泳げない人が多いが、私もそうだった。学校にプールはなかったし、泳ぎたいと思ったこともなかった。夏休みの海といえば、海岸で貝殻を拾い、それを箱に並べて標本まがいのものを作るくらいだった。また近くの川満の海は魚やカニ、んきゃふ(海ぶどう)が捕れる場所であり、前浜は歩いたり、眺めるところで、レジャーという感覚はなかった。
泳げるようになったのは、東京に住んでいたころ、スイミングスールに通ってからのことだ(おいおい東京でかい)。
泳げるようになり、遅ればせながら40代で宮古の海で初シュノーケリングをやり、海の中の世界に圧倒された。
色とりどりのサンゴ礁。その中で生きるこれまた色とりどりの魚。海の水は角(かど)がなく、柔らかくまろやかで体を包みこむ。
宮古の海はこんなにも豊かで美しいということを初めて実感した。

それから、イムギャー、保良、吉野、新城、八重干瀬、伊良部の中ノ島等々回り、夏の楽しみとなっている。しかし、最近は観光客の水の事故が多く心が痛む。海はとても危険なところだ。
それは子どもの頃から親や周りの大人に口を酸っぱくして言われてきた。だから、海は怖いというイメージがついている。どこでも慎重でありたいと思う。
宮古の海には、監視員はほとんどいない。
先の来間の海も、ひとりでは絶対行ってはいけない。
また、シャワールームもないし(ここは公園入口に水道があるだけ)、自販機もあるわけでもないので、飲み物などの確保も必要だ。
入っては危険と書いてあるところには絶対行ってはいけないし、泳いでもだめだ。
書いていないところでも慎重に判断しよう。
携帯の繋がらない場所も多いので、必ず、事前に情報を集め、無理をしないようにしたい。
宮古の海は本当に素晴らしい。気を付けながら楽しもう。
松谷 初美(まつたに はつみ)
1960年生 下地高千穂出身
2001年より、宮古島方言マガジン「くまから・かまから」主宰
30年住んでいた東京から昨年Uターン。現在下地に住んでいる。
毎日が新鮮。宮古の魅力を再発見中。
宮古島方言メールマガジン『くまから・かまから』
http://km22.web.fc2.com/
Posted by atalas at 12:00│Comments(2)
│宮古島四季折々
この記事へのコメント
初美さま
宮古島のこと、色々と教えてくれて
たんでぃがーたんでぃ。
宮古のいん(海)(発音表記が難しい)は、あてぃくぅとぅどぅ(余りにも)かぎむぬ(美しい)これで合っていますか?
宮古島のこと、色々と教えてくれて
たんでぃがーたんでぃ。
宮古のいん(海)(発音表記が難しい)は、あてぃくぅとぅどぅ(余りにも)かぎむぬ(美しい)これで合っていますか?
Posted by カマドガマ at 2016年08月05日 14:58
カマドガマさん、読んでくださりたんでぃがーたんでぃ!返信が遅くなってごめんなさいね。
みやこふつ素晴らしいですね〜。
今後もお読み頂けると嬉しいです。
宜しくお願いします。
みやこふつ素晴らしいですね〜。
今後もお読み頂けると嬉しいです。
宜しくお願いします。
Posted by 初美 at 2016年09月01日 12:22