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2018年06月22日

Vol.26 「だきょう(らっきょう)」

Vol.26 「だきょう(らっきょう)」

梅雨が明けたかのように、なびがーす(クマゼミ)の大合唱が朝から鳴り響いている。

一昨日、友人から「だきょう(らっきょう)」をもらった。
内地のらっきょうよりも小ぶりで、「島らっきょう」とも言われている。
ピリッとした辛さと、シャキシャキの食感がたまらない。
「島らっきょう」という言い方はいつから言われているのだろう。少なくとも私が子どもの頃には聞かなった。
今は、島にんじんや島タコ、島酒などいろいろものに、島が付いてブランドとなっている。
Vol.26 「だきょう(らっきょう)」
だきょうは、ひとつぶひとつぶを種にして、秋に植え、春から夏にかけて収穫となる。

塩漬けや甘酢漬けなどで食べるのが一般的だと思うが、油みそに入れても、だいずんまーんま(すごくおいしい)!。
また、天ぷらにするのもポピュラーになっている。天ぷらも私が子どもの頃には見たことも食べたこともなかった。
初めて食べたのは、今から20年くらい前だと思う。宮古の居酒屋のメニューに、「島らっきょうの天ぷら」と書かれているのを見て、びっくりしたのを覚えている。
Vol.26 「だきょう(らっきょう)」Vol.26 「だきょう(らっきょう)」
【左:天ぷら 右:塩もみ】

この時季になると、母は畑からたくさん、だきょうを引いてきて漬物を作っていた。
切り株のようなものを椅子にして座り、山と積まれただきょうをつふい(土や汚れなどを取りきれいにすること)、鎌をねかせ、歯の部分を手前にして、葉を素早く切っていた姿を思い出す。

だきょうは、胃腸の弱い人にも良いようだ。
『おきなわ野の薬草ガイド』大滝百合子著によると、「主な効能 下痢、消化不良、咳、呼吸困難 作用 胸部を温め、胃腸の気のめぐりをよくすることによって効果を発揮します」とある。
旬のものが出回っているのを見たり、味わったりできることは、本当に幸せなことでぜいたくなことだなーとしみじみ思う。
Vol.26 「だきょう(らっきょう)」Vol.26 「だきょう(らっきょう)」
【左:泥付き根付き 右:油みそ】

友人からもらっただきょうは、油みそにしようかな。
いろいろな料理で楽しんで夏を乗り切るとしよう。

松谷 初美(まつたに はつみ)
1960年生 下地高千穂出身
2001年より、宮古島方言マガジン「くまから・かまから」主宰
30年住んでいた東京から昨年Uターン。現在下地に住んでいる。
毎日が新鮮。宮古の魅力を再発見中。

宮古島方言メールマガジン『くまから・かまから』
http://km22.web.fc2.com/



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