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2018年08月10日

35冊目 「琉球 美の宝庫-図録-」

35冊目 「琉球 美の宝庫-図録-」

お久しぶりです。
宮国優子@東京です。

なぜ「@東京」とフォーカスしたのか、その理由は今回の本にあります。

35冊目 「琉球 美の宝庫-図録-」じゃじゃーん。
「琉球 美の宝庫」です。

この夏、東京ミッドタウンでのサントリー美術館で開催されている展覧会「琉球 美の宝庫」の図録を、今回はご紹介させていただこうと思います。

コチラのHPにあるとおり「本展覧会では、鮮やかな紅型に代表される染織や、中国・日本から刺激を受けて描かれた琉球絵画、螺鈿・沈金・箔絵などの技法を使ったきらびやかな漆芸作品を中心に琉球王国の美をご紹介します。」とのことなので、非常に濃い内容になっています。

2時間近く展覧会を鑑賞しましたが、膨大な情報量でクラクラしました。

そこで、図録です!

海上王国、“万国津梁(世界の架け橋)”と銘打っているだけに、日本の名だたる資料や美術品がずらりとそろっていました。「国宝 琉球国王尚家関係資料」、「白地流水蛇籠に桜葵菖蒲小鳥模様衣裳」、「花鳥図 山口宗季(呉師虔)筆 1715年」、16~17世紀「朱漆椿密陀絵沈金椀」などなど、個人蔵も含めた日本全国から集められました。

個人的に、萌えたのはこのふたつ。
日本民藝館所蔵の「宮古上布」と、「鎌倉芳太郎が残した緻密な調査ノート」です。
キャー!

今回は、琉球の美術を総合的にとらえるためでしょうか、第1章の「琉球の染織」から、エピローグ「琉球王国の記憶」までの5つに別れています。

ちなみに構成はこちら。図録ももちろんこの展示の流れに沿っています。

第1章 琉球の染織
第2章 琉球絵画の世界
第3章 琉球国王尚家の美
第4章 琉球漆芸の煌き
エピローグ 琉球王国の記憶


図録って、幸せを詰め込んだようなものかもしれません。
私は持っているだけで幸せです。
美術品に関しては、もう眼福!

展示の時は、きちんと読めなかった作品解説もゆっくり読むことができます。今回は、関連年表がついていることも私にとっては、よだれもんでした。資料的価値の高さは言うまでもありません。

こういう資料や美術品が一同に並ぶ機会は、そうそうないと思うので、サントリー美術館さまには、本当にブラボーと拍手を送りたいです。

ちなみに、別日に一人で行った娘は、螺鈿細工がお好みだったようです。さすがJK。キラキラしたものがいいものね…。
おばはんの私は、江戸上りに行列図のほうがドキドキしました。この胸のときめきをせめて図録を通して見ていただけると嬉しいです。

〔書籍データ〕
琉球 美の宝庫-図録-
編集・発行/サントリー美術館
発売日/2018
サイズ/B5サイズ(全270ページ)

購入はこちら(一般書店では販売していませんが、通販があります)

『琉球 美の宝庫 -展覧会-』
場所/サントリー美術館
   東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン・ガレリア3階
会期/2018年7月18日(水)~9月2日(日)
時間/10:00~18:00(金・土は20:00まで開館) 火曜休館

サントリー美術館のTwtterによると、2018年8月21日のBS日テレの番組、『ぶらぶら美術・博物館』(21時~22時)にて、「琉球 美の宝庫」展が紹介されるそうです。



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Posted by atalas at 12:00│Comments(0)島の本棚
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