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2019年02月08日

38冊目 「伊良部町商工会のあゆみ」

38冊目 「伊良部町商工会のあゆみ」

お久しぶりの「島の本棚」です。別館の「シネマ de ミャーク」(writer:久保喜広)もスタートしたりして、「島の本棚-primary bookmarker-」 も2.0へバージョンアップしました(特に大きな変化はありません)。
今回の「島の本棚」の選者は、「アナタが選んだ、人に薦めたくなる島の本をATALS Blogで紹介してくれませんか?」という投げかけに手を上げてくれた、伊良部島在住の“tsuki”さんです。なんとも興味深く、とても面白い選書をしてくれました。これは期待せずにはいられません!。

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38冊目 「伊良部町商工会のあゆみ」
オトナの読書感想文大募集をされている時、たまたま見つけた記念誌。これも島の本になるのかな、と思い、小学生以来書いた記憶のない感想文を書いてみることにしました。

この「商工会のあゆみ」は、伊良部町商工会の設立10周年の記念事業の一環として発刊されました。10年の商工会活動の記録・報告はもとより、当時の伊良部町の暮らしの様子や施設等を写真や図解で紹介しています。10年間の活動もカラー写真で掲載してあり、商工会活動にかかわる当時の新聞の記事の切り抜きも多くみられます。
現在、伊良部町商工会は宮古島市伊良部商工会と名称を変更して伊良部地域商工業の発展をめざして青年部、女性部とともに活動を続けています。
 
商工会が発足してから10年の間にどのような行事がなされていたのか、と各年の記録をみていて、何度も目にするのが珠算大会です。
商工会が設立した3年後より毎年伊良部町珠算大会が行われています。新聞の記事を見ていると上位成績者の欄に知人の名前がありました。彼女の話によると、当時伊良部島の珠算は盛んだったそうです(たいていの島の子どもたちは、珠算か習字を習っていたとか)。彼女も小中は島の珠算教室に通い、高校生でも珠算部だったそうです。
伊良部町の大会で上位者は宮古島での大会に参加するのですが、その知人も宮古島大会を制して沖縄大会、九州大会の出場経験者。
印象深かった話は、ある年の宮古島での大会のこと。開催当日に台風の影響で船が欠航。しかし、前年度の優勝旗を持っていたので、彼女は何としても海を渡らなければならないといわれ、大会関係者か島の人の計らいで長山港から小さい船を出港することになったそうです。荒波を越え、無事に優勝旗をとどけ、とてもひどい船酔いの状態で大会に参加したということでした。伊良部大橋が開通した今となってはもう二度とできない貴重な体験です。
38冊目 「伊良部町商工会のあゆみ」
活動の記録写真を見ているとある印象的な一枚に視線はくぎ付けになりました。それは海上カラオケ大会。昭和61年の海神祭のアトラクションで佐良浜漁港の海の上に舞台を作ってのカラオケ大会が行われていたようです。さすがパヤオ発祥の地!。
伊良部島の人は唄がうまいのです。皆さんプロ並み。海風にのってきこえる歌声、想像しただけでワクワクします。
実は昨年、青年部が第1回目となる事業所対抗チャリティーのど自慢大会を開催しました。今後2回、3回と続いていくのなら、ぜひもう一度海上の舞台の上で開催してほしいと思うのは私だけでしょうか。
 伊良部商工会青年部が初事業所のど自慢開催へ(宮古新報 2018年9月29日)
最後に何度も繰り返しページをめくってしまったのは、全体の10分の1の量を占める協賛広告です。
100社ほどさまざまな職種の社名が並んでいます。伊良部島、宮古島はもちろん沖縄本島からも多数協賛いただいています。おそらく伊良部島とかかわりのある事業所ばかりなのではないでしょうか。
地元の人がおいしい!と言っていた今はなきレストランの名前も発見しました。知っている人が見れば懐かしい名前がずらりと並んでいるのかもしれません。
私はこんな会社やお店があったのか、と驚いたり楽しんだり。今と昔の変化や不変に思いをはせながら何度も眺めました。

設立から今年で37年。現在も伊良部商工会は積極的に活動をしています。その礎になった10年のあゆみ。先駆者の熱い思いを引き継いでこれからも50年誌、100年誌と変わりゆく伊良部島の歴史を刻んでいってほしいと思います。

【書籍データ】
設立10周年記念誌 商工会のあゆみ
発行所 伊良部町商工会
発行年 1994年5月
発行者 伊良部町商工会会長 奥浜幸雄
印刷製本 さらはま印刷

「島の本棚-primary bookmarker-」
 オトナの読書感想文こと、推し本紹介者を大募集中!

本の世界は広く、深く、とても大きな世界です。
たとえ、どんなに凄い愛書狂-ビブリオマニア-であっても、そのすべてを読みつくすことなど、到底できることはありません。

「島の本棚」では(沖縄、宮古の)島の本を中心に紹介しています。
広い本の世界を“島”というジャンルで縛ってみても、本当に数多の本が出ています。
いえいえ、それだけではありません。日々、生み出版(だ)され続けているのです。
近年は、インクと紙の本だけでなく、デジタルなスタイルの本も誕生し、人々の叡智を潤しています。

そんなあまりにも巨大な世界(島の本限定)に挑むには、多くの人たちの力が必要だと、「島の本棚」では考え、ぜひ、アナタのお力を借してほしいと熱望するのでした。
アナタが選んだ、人に薦めたくなる島の本をATALS Blogで紹介してくれませんか?
ひとつひとつは小さな一歩、一冊ですが、多くの叡智を集めて積み重ねて、たくさんの人たちにお薦めして、島の本の環を広げて、みんなで楽しみをわかちあいませんか?。

オトナの読書感想文こと、推し本紹介者を積極的に大募集したいと思います。
自薦・他薦は問いません。本好きのアナタと一緒に「島の本棚」を作って行きたいです。

島の本棚 -primary bookmarker-
まずがーと、一冊。
オススメしてみませんか?
ご協力、よろしくお願いいたします!
詳しくはメールにて!
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Posted by atalas at 12:00│Comments(0)島の本棚
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