2015年07月21日
第40回 「730記念之塔」
沖縄の五月は「復帰の日」。沖縄の六月は「慰霊の日」。そして沖縄の七月は「ナナサンマルの日」。ということで、少し早いですが今回はナナサンマルの碑を取り上げてみたいと思います。
沖縄県の日本復帰に伴う道路交通方法の変更は、53年7月30日午前6時30分を期して実施された。これを機会に日本一交通安全な宮古島になることを願いこの変更事業を記録するナナサンマルは沖縄県において日本への復帰後6年目にあたる1978年に、自動車の対面交通が右側通行から左側通行へと変更することを事前に周知するため実施されたキャンペーン名称で、ナナサンマルの呼称は変更施行月日である7月30日に由来しています。
宮古地区交通安全協会
宮古市町村長会
(施工:宮古建設)
宮古島のナナサンマルの記念碑は宮古島市熱帯植物園の前に建立されていいます。以前は隣に立つ木々の影に隠れ知る人ぞ知る記念碑でしたが、ある日突然、ばっさりと木が根元から切られ、謎のお地蔵さんが脇に安置され、さらに碑の向きを土台ごと180度回転させるという大改築までなされ、過去の趣きからは大きく刷新されました。
ナナサンマルは全県域に渡る大規模な改正で、大々的なキャンペーンと大がかりな準備が行われたので、今も様々な記録と記憶と資料が残っています。
◆「沖縄730 道の記録」(沖縄県土木部) 動画(30分)
なかなか見ごたえのあるドキュメンタリーです。在りし日の沖縄の風景が見ることが出来るも楽しいです。
科学映像館・YouTube
◆ナナサンマル車(バス)
今やわずかとなったナナサンマル時代に導入されたバス(当時は新車だった)。東陽バスと沖縄バスにそれぞれ一台つづ動態保存されており、定期的に営業運転も使われています。
東陽バス 動態保存車両 日野RE101
東陽バス公式・DEEokinawa/【730】ナナサンマル車でGO!
沖縄バス 動態保存車両 三菱MP117K
沖縄バスのナナサンマル車・ナナサンマル車(沖縄バス)
※バスマニアレポート
◆730告知ポスター ※クリックで大きくなります。
よーくみると、ちょっとニヤリとしてしまうポスターです(笑)。
ナナサンマルの記念碑は宮古以外の地にも建立されているので、そちらについても簡単にふれておきたいと思います。
【左】 那覇市 県庁の裏手の敷地にあります(地図)。
【右】 石垣市 旧離島桟橋のそば、「730交差点」としても有名です(地図)。
記念碑の紹介に絡めて、色々なナナサンマルのネタを披露してきましたが、このままで終わらないのが「んなま to んきゃーん」です。
実は宮古島にはもうひとつ、ナナサンマルの碑が存在するのをご存知ですか?。次週は、知られざるナナサンマルの碑に迫りたいと思います。お楽しみに!。
Posted by atalas at 12:00│Comments(0)
│んなま to んきゃーん