猛暑日が続く8月の東京から、「東京 de 宮古」第3回をお届けします。
宮古島の暑さと、東京の暑さって全然違いますよね!。
東京でも最近は普通に35度超えの日もあり、アスファルトの照り返しとひと混みと、ビルの室外機から吹きだす熱風で本当に息苦しいです。
一方、島に行って海風に吹かれて気持ちいいなぁ~なんて、いい気になって小1時間も散歩をしたら、もう次の日には日焼けを通り越して火傷をしています。
島では体感温度よりも、紫外線の強さをあなどってはいけませんよ。
そんな熱い(暑い)真夏の熱中症対策にかかせないのは、たっぷりの水分だけではありません。
それはなんといっても、
『塩』です!
宮古の塩といえば、言わずと知れた「雪塩」でしょう!。
ということで、新・宮古島名物(?)ともいえる雪塩に注目してみました。
雪塩は宮古島の企業「パラダイスプラン」が開発した塩で、隆起珊瑚礁でできた宮古島の特徴と、独自の製塩方法を活かして製造されています。
琉球石灰岩による天然の濾過フィルターで不純物が除かれ、さらにサンゴのカルシウムを含む地下海水が雪塩の原料です。
また、普通の塩は製造過程でニガリを取り除きますが、雪塩はニガリ成分も逃さず、ミネラル含有数世界一の自然塩として、2000年にはギネスブックに認定されました。
このように島の自然と独自の製法によって開発された、粉雪のような珍しいパウダー状の塩が「雪塩」です(あまりにもキメが細か過ぎるため、使いやすい顆粒タイプもあります)。
宮古島の北端、狩俣の西の浜に面したところに雪塩の製塩所はあり、無料で工場の見学(雪塩ミュージアム)ができます。また、隣接した直販ショップでは雪塩を使った商品が買えることから、最近では観光名所のようになっています(雪塩ソフトは絶品)。
宮古島は河川がほとんどなく、島に降った雨水は琉球石灰岩の大地に浸み込み、そのまま海へ流れ出てしまうので、昔から水を確保することが大変だったといいます。
なので、湧き水や地下水は島の生活には欠かせない資源です。
今では、世界初の大規模地下ダムも作られ、農業用水として利水されています。
また、2004年には宮古農林高校(現在の宮古総合実業高校)が「水のノーベル賞」と呼ばれるストックホルム青少年水大賞を受賞するなど、むしろ「水」の宮古島なのです。
最近、東京のあちこちのお店で、雪塩を使用した商品に出会います。
スイーツ、ドリンク、パン・・・。
こうした企業コラボの雪塩を使用した商品は、宮古島では展開するお店が島にないため、逆に手に入らないモノばかりだったりします。
※各商品の詳細は続きをご覧ください。
他にも東京には、パラダイスプランが運営する塩の専門店「塩屋(まーすやー)」が、
麻布十番店と
東京ソラマチ店にあるので、今度行ってみようと思っています。
ちなみに、宮古方言では食塩は「マース・マーソ」といいます。
マースは「真塩」という意味で、干満する海潮は「ソー(潮)」、海水は「オコソ・オホソ(大潮)」と言うそうです。
こちらではすべて「しお」とひと言で済ませてしまいますが、ちゃんと区別されているんですね。さすが「水」と「塩」と「海」の島です。
そしな宮古島の大切な海の恵みをいただきながら、東京の暑い夏を過ごしています。
「雪塩」ホームページ
http://www.yukisio.com/