#001 大岡山「Tandy ga tandhi」

atalas

2015年05月08日 12:00



宮古島に魅せられ、宮古島に焦がれ、しかし宮古島は遠すぎる!!そんな皆さまに、東京で出会える宮古のあれこれを紹介したいと思います。

たとえば、宮古の旅を終えても宮古が恋しかったり、これから宮古へ旅に出るための情報収集など、ともかく「宮古の話がしたい!」と思ったときにおすすめのお店がこちらです。
「Tandy ga tandhi」@大岡山

Tandy ga tandhi は、「タンディガタンディ」と読みます。これ、いったい何語なんでしょうか。実はこれ、宮古の島の言葉で「ありがとう」という意味なのだそうです(他に、「スディガフウ」という言い方もある)。
ちなみに、沖縄本島では「にふぇーでーびる」といい、八重山では「みーふぁいゆー」といいます。全然違うんですね!

さて、店名のとおり宮古の人が集まるお店です。店主は宮古のサイガ族の女性です。
サイガ族とは「~さいが!」と話す、宮古の元シティヤングのことなのです。
詳しくは、エッセイ本『読めば宮古』『書けば宮古』(ボーダーインク)がおすすめです。

宮古好きの東京人も、ご近所さんも、色々な人が来ますが、皆さんすぐに仲良くなって一緒に飲めてしまうところが宮古らしい。
お店の営業時間も特に決まってないのも宮古らしい?

店内には本棚があって(常連さんが作ってくれたそうです)、宮古関係の本もたくさん置いています。

この店では、占いナイトやコーヒー講座、民俗学の先生のお話を聞く会など、サブカルからアカデミックまで様々なイベントもしています。
そこには沖縄ではなく、あくまで宮古なDNAのディープな「みゃーくワールド」が広がっています。

そして、今夜のディープな宮古はこちら。
宮古島直送「ストゥピャ」。

和名では「シマヤマヒハツ」といいます。山ぶどうのような小さな紫色の実で、甘酸っぱく少し渋みもあります。
宮古の人にとっては、小さい頃に食べた懐かしい味だそうです。
東京ではまず見かけないし、沖縄でもほとんど見ない、メイドイン・ミャークな果実に大岡山で出会える奇跡!
そのまま食べるとかなり野生の味!しかし癖になる美味!!

せっかくなので泡盛に漬けることにしました。
泡盛も宮古の名酒「ニコニコ太郎」に漬けましょう!流行のメイソンジャー・・・がなかったので似てる瓶で。
半年くらい熟成させると美味しいらしいです。
お店に来れば「ストゥピャ酒」が飲めるかも?!
是非一度、んみゃーち!(いらっしゃい)
「Tandy ga tandhi」
東京都大田区北千束1丁目52−6 すわらやビル2F(不定休)


《第二金曜担当》 江戸之切子(えどのきりこ)
東京生まれ。東京在住。日々宮古島に想いを馳せながら、身近なみゃーく情報を集めています。

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