第224回 「一等水準点第9801号経緯度標」
今回ご紹介する石碑は建立の経緯からすると記念碑には違わないのですが、実際のところ記念碑というよりは実務的な部分が大きく、割と島にとっては重要度の高い石碑だったりします(厳密には石碑本体が重要なのではない)。でもたぶん、一般的な生活をしている場合、ほとんど必要としないものかもしれませんが、げれどどこかでこれの恩恵をきっと受けているはずです。
ということで、取り上げるのは「一等水準点第9801号経緯度標」という石碑です。
こちら、宮古島市役所平良庁舎の駐車場の隅に建立されています。たくさんの人が訪れる市役所ですが、この石碑の存在にどれだけの人が気付いているでしようか。
この碑は1993年6月3日の測量の日に、宮古地区経緯度標設置実行委員会が、建設省国土地理院沖縄支所の後援を受けて設置されました。しかし、実際に重要なのはこの碑自体ではなく、碑の前にある一等水準点の方です。いわば真の本体はそっちだったりします。マニア的にも本体のグレードが“一等”なので楽しみではありますが、碑は碑でなんか色々と書いてあるので楽しかったりします。
ま、この手の石碑は公官庁になどによくあったりするので、それほど珍しくはありません。また、一等水準点も国道沿いを中心に島内にはいくつもあります。けど、豪華な石碑付のものは宮古島では(たぶん)ここだけです。
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