ATALASネットワークからのお知らせ

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2017年06月16日 12:00

宮古の高校生は、高校を卒業すると、ほとんどが島外に出ます。
そんな卒業生たちに「生り島(んまりずま)」を忘れずにいて欲しい、という思いからスタートした企画があります。

それは「島を旅立つ君たちへ」という高校生たちと作った冊子です。
たくさんの皆さんにご協力を頂きました。この場を借りて、お礼申し上げます。

これまでATALASネットワークは「島を旅立つ君たちへ」で2015、2016と続けて発刊しました。(平成26年度・平成27年度沖縄文化活性化・創造発信支援事業として、沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会の支援を頂きました)

2014年度は、パイとロット版として「島を旅立つ君たちへ 2015」(12ページ)。
2015年度はボリュームを大幅に増強して52ページともなる「島を旅立つ君たちへ 2016」。

そして、今年2017年度版(正確には2016年度からの繰り越し)ですが、自主事業として「島を旅立つ君たちへ 2017」の制作を開始しましたが、諸般の事情から制作の順延、遅延が続き、これまで通りの卒業式での配布には間に合いませんでした。

遅々として進まぬ制作状況でもあきらめず、完成を目指して歩みを続けた結果、半年遅れの完成が見えてまいりましたことをご報告させていただきます。
また、ATALASネットワークの新たな活動の計画などについても合わせて報告をしたいと思います。


(1)「島を旅立つ君たちへ 2017」
2016年度からの持越し案件ではありますが、今回はなんと冊子タイプではありません。

企画段階のアイデアのひとつにあった一枚ものになります。
折りたたむと今までの冊子と同じA5サイズになり、そこにはコラム(読み物)をなど散りばめて、冊子として楽しめるようにレイアウトをしました(表面)。

広げた裏面は宮古の地図です。
今回の目玉ともいえるATALASネットワーク渾身のオリジナル歴史探訪マップ(仮称)になっています。

史跡の位置関係を記しただけではなく、字や間切、旧市町村をビジュアルを駆使して表現しました。
感覚でなんとなく知っている島の地図に、時間軸を取り入れることで、歴史的な流れも見えるような工夫もしてみました。

もちろん、宮古の島の中や広域圏だけでなく、沖縄県域、東アジア地域、そして世界と、島である宮古が必然と繋がれる海の彼方についても、スペースの許す限り、記述が可能な限り、表現をしてみました。

きっとこの地図を広げて眺めるだけで、新しい宮古が見えてくるはずです。
完成まで、今少しお待ち下さい。

(2)電紙書籍(みゃーく叢書)「凹天物語(仮)」
ATALASが目指している事業に「出版」があります。
名前は電紙書籍にしました。

デジタルでもアナログでもできればと思い、「電」と「紙」にしました。
まだまだ準備委員会段階ですが、さまざな分野の人が智慧や知識をシェアした作品を作っていきたいと思っています。

さまざまな活動を通して広がりを見せている、島の歴史と文化を探る活動を伝え広める手段のひとつとしての出版。。。本作りです。

今回は、まだ体制としてATALASの公式本とまではいえませんが、ATALASの同人誌を制作中です。
趣味の延長と言ってしまえばそれまでですが、知れば知るほど面白いので、それをどうにか伝えられないかと、見切り発車で動き出した本作り。この夏、いよいよお目見えします。

(3)その他の活動
「島旅基金」
これまでの「島を旅立つ君たちへ」は高校を卒業する3年生を中心に配布していましたが、今号から全学年を対象とします。

島を知るきっかけのひとつとして興味を持つ生徒にのみなさんには、これまで通り無償で配布を行いますが、実際「島旅君」を手にした大人たちから意外にも、ご好評いただきました。

高校生に向けたはずなのに大人が欲しがるなら、大人の皆さんにはちょっとだけ「島旅君」発行のお手伝いをしてもらおうということで、少額の有償での配布を計画しています。

これは島旅君を出版するための資金としてプールさせていただきます。その内容を随時、お知らせする仕組みも準備中です。

また、東京に住む宮古出身の若者たちが有志となって、活動資金への筋道を計画中です。

いろいろ考えておりますが、ながーくながーく(ナガチビ)活動を続けていけるように、ゆるりゆるり(ぬかーぬかー)で、参りたいと思います。
ご指導ご鞭撻、そして、生温かく見守っていただければ幸いです。

ATALASネットワーク

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